デジタル広告がコンピュータやモバイル機器に表示されるのを防止するアプリケーションソフト、「アドブロック」。iOS においても、iOS9からiPhoneやiPadに購入され数ヶ月経ちました。ここでブロックされる広告には、同然ながら動画広告・映像広告も含まれています。

広告をブロックすることにより、ユーザーにとっては広告からのウイルス感染を防げるというメリットあり、一定の需要があると見られています。また、これはユーザーが利用したくないと思っているコンテンツを主体的に拒否したいというニーズに応えたアプリでもあるのです。

つまり、動画広告・映像広告を使ったマーケティングを展開する企業にとって「アドブロック」の普及はある程度の脅威となります。しかしそれ以上に、ユーザーが見たいと思う広告であれば、ブロックされないということを忘れてはなりません。アドブロックへの対処方法を考える必要性は限りなくゼロに近く、あくまでユーザーがブロックしようと思わない、魅力的なCM制作を考えれば良いのです。

そもそも、数々のアドブロックソフトがリリースされるようになった背景には、押し付けがましく繰り返す「嫌われるデジタル広告」が急増したという事実があります。ところが、動画・映像技術の発展とそのマーケティング手法の確立と共に、このような従来のタイプの広告では、ブロック機能の発動以前に自然淘汰される傾向に市場自体が変化しつつあるのです。

従来のタイプの動画広告・映像広告にありがちな一方的な広告から脱却し、企業はユーザーのためになる、または共感を呼ぶCM制作を心がけたいものです。
良い例として、バイラルメディア「BuzzFeed」の成功が挙げられます。広告収入年間1億ドル以上のBuzzFeedの動画は、SNS上で毎回膨大な数のユーザーに拡散されているのです。これは「面白い」「あっと驚く」動画が、多くのユーザーの心を捉えているからに他なりません。