ただ闇雲に「バズる」ことを狙った動画広告・映像広告は、もちろん一時的には話題を集め、企業知名度も急上昇するかもしれません。
しかし、今一度基本にたち帰ってみたいと思います。
ターゲット層に合った内容を、絶妙なタイミングとチャネルで配信する動画広告は、顧客との理想的なコミュニケーションが実現する王道パターンです。
今回はその中で、基本に忠実に制作する「マルチチャネル・キャンペーン」動画広告に注目してみましょう。

そもそもマルチチャネルとは、企業が顧客と接触するための多様な手段のこと。「マルチチャネル・キャンペーン」動画とは、社内外の様々なデータをもとに、適切なターゲット、適切な内容、配信方法、タイミングを割り出して展開する広告を指します。

この成功事例を1つ挙げておきます。ロンドンを拠点に活動する国際救急救命ボランティア組織、「SJA」が配信した「The Chokeables(喉を詰まらせるものたち)」というタイトルの動画キャンペーンです。
SJAの事前調査によると、自分の赤ちゃんが誤飲で喉を詰まらせた経験のある人は40%以上いる一方で、その半数近くが対処法を知らないことがわかりました。
そこで昨年、ビー玉、小さな人形、カラフルなグミなどの「喉を詰まらせるものたち」をキャラクター化したアニメーションを制作。コメディアンなどが声優を務めるユーモラスな世界観の中で、誤飲の対処方法を正確に伝える動画は世界中に広まり、オンラインでの動画再生回数は800万回メディア露出547件といった華々しい成果を挙げました。
そして本来の目標であった「応急処置に関する人々の知識向上」は、目標値の5%を大きく上回る24%という数値を記録しました。

基本に忠実な施策が、成功への一番の近道かもしれません。