「人間は読んだものの20%しか記憶しないが、見たものなら80%記憶する」というデータがあります。またアメリカ国立訓練研究所の調査によると、人間の脳への記憶定着率は、講義形式で聞いた情報で5%、自分でテキストを読んだ場合で10%ですが、音声映像で視聴した場合は20%まで上昇するそうです。

この原理をCM制作の世界に応用すると、映像広告は紙媒体に比べ効果的な広告手段であり、さらに脳科学の観点から、人の脳にアプローチする映像広告を定義づけることができます。それでは一体、どのような広告が効果的なのでしょうか。

脳研究の第一人者、柿木隆介医学博士によると、脳に長期記憶されやすいコンテンツには3つの要素が含まれるそうです。

1.印象が強烈なもの

2.脳が重要と認識したもの

3.反復性のあるもの

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動画制作に置き換え、具体的に考えていきます。

1.ブランド名の文字より、意外な色・デザイン・キャラクターといった象徴を見せる方が印象を強く残すことができます。最近の各社携帯電話CMのキャラクターも、印象が強烈なものといえます。また、全体の構成では最初にインパクトのあるシーンを持ってくることが必須となります。

2.視聴者の役に立つ情報を盛り込みます。将来に対する問題提起や身近な問題解決等、ターゲット層に合わせた要素は人の長期的な記憶にアプローチします。

3.カルビーの「じゃかりこ」のCMは反復の良い例です。食べている人の咀嚼音を「じゃがりこ」という言葉に置き換え、それを繰り返しています。視聴者の頭には「じゃがりこ」という言葉がインプットされ続けるという効果を狙っています。

 

 

人は忘れる生き物です。映像広告においても上の3要素のどれか一つが欠けても十分とは言えず、時間が経つと忘れ去られてしまいます。人の脳と記憶の仕組みをうまく利用した見せ方で、より効果の高いCM制作が実現します。