360度全方位から撮影した映像で話題の「360度動画」。数年前に登場した技術ですが、昨年YouTube・Facebookアプリでの再生環境が整いスマートフォンユーザーからの支持が爆発的に増加、注目が集まりました。
スマホの小さな画面でも映画のようなリッチな映像体験ができると、各界からも高評価を得ています。
また、見たいアングルを自分の操作で変えていくという視聴者参加型のスタイルも、動画広告・映像広告の次なる可能性を生み出しています。今回はその具体的な可能性について探っていきます。

たとえばスポーツメーカーNIKEの360動画広告では、ネイマール選手が敵チームの選手のブロックをトラップで交わしながらくぐり抜け、ゴールを決める―
この一連のプレイが、まるでネイマール本人になったかのような視点で見ることができるのです。

また、コカ・コーラ社メキシコ版の360度動画広告では、任意のアングルをタップすると正面映像では見られなかった人が次々と現れます。見ているだけでワクワクするような仕上がりです。
さらに同社の「ボトルデザイン100周年記念」の360度動画をGoogle社が検証したところ、従来の動画広告と比較しビュースルーレート(コンバージョン数を広告の表示回数で割った数値)が36%もアップしていたそうです。

このような360度仕様の動画広告・映像広告ではおのずと視聴者の視点が移っていき、映像の世界に入り込んだような臨場感が味わえます。視聴者は能動的に広告に関わることとなり、まるで自分がその商品やサービスを利用しているかのような感覚を覚えることとなるのです。つまり、「360度動画」には見込み客を購買行動へと後押しするクロージング効果が期待できます。