マーケティング用語としてよく登場するのが「AIDMA」、「AISAS」の両法則。
どちらも消費者が購入に至るまでの過程を表したものですが、一般的には「AIDMA」を進化させたマーケティング手法が「AISAS」とも言われます。
今回は、これらの法則を切り口に動画広告・映像広告について考えてみたいと思います。

まず「AIDMA」とは
Attention(存在に気付く)
Interest(興味をもつ)
Desire(欲しくなる)
Memory(商品を覚える)
Action(購入する)
という意識の変化を表しています。

一方で「AISAS」は、主にソーシャルメディアやECサイトの登場以後の手法です。
「AIDMA」の範疇だけでは消費行動への意識の変化が表現しきれなくなったという背景から、台頭してきました。

Attention
Interest

ここまでは一緒です。
この後、

Search(調べる)
Action(購入する)
Share(拡散する)

という新しい流れが展開されるのです。

従来のように一方的な広告展開だけでモノやサービスが売れる時代が終焉を迎えた今、上記の2つの「S」の部分を意識した動画広告・映像広告の制作が不可欠となるのです。

まず1つ目の「S」、Searchの対策としては、インターネット上に企業や商品の情報がきちんと掲載されていることが大前提となります。動画広告の内容としても、「顧客の声」や商品の使い方など、より具体的なコンテンツを盛り込むと良いでしょう。そして自社サイト(オウンドメディア)の充実を心がけていただきたいと思います。
2つ目の「S」であるShare の対策は簡単です。顧客満足が高ければ、自然と口コミが拡散する仕組みが、既に整っているからです。WEBまわりであえて対策を取るとすれば、動画広告をYouTubeにアップするなど、より拡散されやすい環境に置いておくと効果的です。