日本で大手映画会社で配給されるような映画を作る場合は、まず企画を立てその企画で映画を作ることに出資をしてくれるスポンサー企業などを集める事から始めます。
そこには広告代理店などが介在し、最近増えているテレビドラマの映画化などの場合はテレビ局もかかわってきます。
実際に映像制作にかかわる映像制作プロダクションが中心となる場合や、「○○映画化実行委員会」といった企画者集団が結成され、プロジェクトがスタートする場合など、その形態は様々です。
映画ができあがって映画館で上映されるまでの映画製作費の最終的な総額は、中心となる企画集団とお金を出資した企業ぐらいしか知ることはできないとされています。
映画製作費の主な内訳は、.企画費、人件費、撮影機材費、美術費、衣装メーク費、ロケやスタジオの費用などで、これらに配給手数料が加算されます。
人件費とは俳優さんなどのギャラと専門スタッフに支払われるギャラであり、見積もりの段階ではなかなかはっきりとは決められない項目の一つでしょう。
ロケや撮影スタジオにかかる費用も、撮影に要する時間に大きく左右されるので、見積もりの段階では目標額程度の価格提示になってしまいます。
映画撮影は、スタッフも含めかかわる人の規模が大きくなりがちのため、クオリティーにこだわって撮影期間が延びればそれだけ莫大なお金がかかってしまいます。
映画制作に手を出して、大きな負債を抱えてしまう俳優さんなどがいるのはそのためでしょう。