すっかり定着しているハイビジョンとは、NHK放送技術研究所が開発した高精細度テレビジョン放送の愛称です。
一般的にはHighDefinitionTelevisionを略してHDTVと呼ばれています。
TVの画面には走査線と呼ばれる線があり、奇数と偶数に分かれて交互に画像を映し出しています。
従来のテレビ放送では走査線が525本あり、水平方向画素数720画素、画面サイズの縦横比は4対3となっています。
これに対しハイビジョンは走査線が1125本と、水平方向画素数1920画素、画面サイズの縦横比は16対9と2倍以上に増えています。
16対9の画面サイズは通常の私たちが目にしている感覚と同じで、より臨場感のある映像となります。
信号の周波数の範囲である帯域幅は4.2MHzから20MHzと約5倍も増え、映画で使用されている35mmフィルムとほぼ同じ画像情報の規格です。
また、ハイビジョンの中でもデジタルとフルというのを聞いたことがあると思います。
両方とも高画質には変わりありませんが、これは画素数が違うため画質が異なります。
デジタルは1080×768という画素数に対しフルは1920×1080という画素数となります。
放送局から送られてくる映像は1920×1080画素数と同じなので、そのまま全画素数を表示することができるので更に綺麗な画像となります。
臨場感溢れた映像を求める人が多い現在では、フルハイビジョンの需要は増えることでしょう。