1976年に開発された家庭用のビデオテープレコーダの映像記録方式であるVHSは、アナログ信号により映像が記録されています。
テープ幅が2分の1インチ、録画時間は120分が標準となっているカセットを懐かしく思う人も多いと思います。
他にベータマックスという家庭用のビデオテープレコーダの映像記録方式もあり、当時は激しいシェア争いを繰り広げていました。
テレビ番組は放送時間でないと見ることができませんでしたが、ビデオテープレコーダの開発により番組を録画できるようになり、都合のいい時間に見ることができます。レンタルビデオが普及し、映画も気軽に見られるようになりました。
消費者のニーズに合わせたビデオテープレコーダは、テレビ同様一家に一台の時代となりました。
衛星放送による高画質の映像が放送されるようになると、地上波では高性能の映像機器を使用した番組が制作されるようになりました。
これに伴い高画質機種であるS-VHSが開発されました。
当初水平解像度は240本でしたが、現在では400本以上の水平解像度となっています。
デジタル化が進みテレビ放送もアナログからデジタル放送へと移行し、2011年7月をもってアナログ放送は終了しました。
デジタル放送へと変わりデジタル放送に対応したD-VHSが開発されました。
従来のレコーダでは使用することはできませんが、D-VHSのレコーダで以前のカセットを使用することは可能となります。